愛しているよ。

カブとの出逢いは、霞ヶ浦のキャンプ場でした。

金曜の夜、仕事が終わってすぐにタカが「キャンプに行くぞっ!」

と、薄暗い中うちを出発し、着いたらもう真っ暗で私はテントを設営していました。

と、そこに何かが車からキャンプ道具をだしていたタカに近寄って来たんです。

しかもその何かは尻尾フリフリで、タカに飛びついて来たんです。

最初、私が見たときタカに「何かタカに近づいてるよ~」と叫びました。

飛びついてきたのは子犬で、カブでした。

そして、キャンプの準備をしている最中でもカブは私達から離れませんでした。

準備ができて、BBQをしようとお肉を焼き始めたらカブがじ~とほしそうに見ました。

その頃の私達は犬の知識が皆無だったので、味付きのお肉やら焼き鳥やら

そんなものをあげました。

すると、お腹もいっぱいになったのか気持ち良さそうに私達のとなりで

寝ちゃったんです。 それはそれはかわいい寝姿で。

なんだかその寝姿を見ていたら、このまま外でまだこんな小さい子を寝させるのは

かわいそうになり、私達のテントで3人川の字になって眠りました。

その時はまだ「一緒に暮らす」という気持ちにはなっていませんでした。

私達がこの子と暮らせるはずがないと思っていました。

明日になれば、この子は親元に行くか誰か他の方が連れて行くだろうと。

次の日もカブは私達から離れようとはしませんでした。

でも、洗い物をしに私が炊事場に行こうとしたらカブがついて来ました。

そして、そこで兄弟犬がいることを知りました。

別のキャンプをしていたご夫婦のところでもう一匹子犬がいたのです。

「あなたのワンちゃんですか?」と声をかけられました。

炊事場で逢った途端、カブはその子と楽しそうに遊び始めて

私達のところには戻ってきませんでした。

その時点で、私は兄弟犬もいるんだし一夜限りの思い出だなと思っていました。

でも、タカは違うことを考えていました。

「兄弟でいたら、拾ってくれる人はいないのではないだろうか」

「一匹だったらいいけど、いきなり二匹も飼おうという人はいないよ」

そう私に言ってきました。

その時のタカはしつこいぐらいに私に言ってきました。

二人で悩みに悩み、どうしようかと考えました。

まだ子犬のカブを仕事している私達が世話できるのか

毎日時間ギリギリに起きて、休みの日はできるなら昼まで寝ていたい私達が

世話をできるのか

転勤族でアパート暮らしの私達のうちで世話ができるのか

そして、何より楽しく遊んでいる二匹を引き離すことができるのか‥と。

2回キャンプ場からつくばに帰ろうとしました。

そして、3回目で決心してカブを私は抱っこしました。

そのときの私は必死で、残された兄弟犬を見ずにまっすぐ車まで戻りました。

カブは黙って、不思議なほど大人しく抱かれていました。

車の中でも、大人しく私に抱っこされていました。

あの時のカブはと~っても犬臭くて、なんとも言えない匂いを漂わしながら。

200805011517000.jpgNEC_0128.jpg

あの時、カブは私達を選んでくれたんだよね。

仕方がないから、着いていくかぁ~って思っていたんだよね。

その後の私達は日々カブに教わりながら、他の方に教わりながら

カブと暮らしてきました。

最初の頃、私達は本当に無知でカブを男の子だと思ってみたり

ご飯も適当だったり…

カブという名前も男の子だと思ったから、つけた名前だし(笑)

昨日、カブに逢いに行っていろいろ報告して来ました。

今もまだ、悲しく寂しく恋しい気持ちは消えることがありません。

後悔や反省、懺悔の気持ちも消えることがありません。

だけど、いつまでもクヨクヨしていたらカブが虹の橋に行けないですよね。

いつまでも心配で私達の側を離れられないですよね。

カブは私達の側ではなく、虹の橋から私達を見守らなくちゃいけないんですよね。

今まで生きてきた中で、こんなに悲しい気持ちになったのは初めてだけど

私達はカブの分も生きていかなくちゃいけないんだとそう思います。

昨日タカとまだ見ぬ私達のワンコについて、話しました。

カブに教えてやれなかったこと、カブとしたかったこと、いろいろ話して

二人でがんばろうと話しました。

もうカブのような運命的な出会いはないだろうけど

こんな私達の家族になってくれるワンコは必ずどこかにいると信じています。

カブが必ず私達を導いてくれると信じています。

私の分もこの子を愛して~と。

私達がここまで思えるようになったのは、コメントいただいた皆様や

久しぶりにメールをくれた友人、職場のみんな、お友達ワンコの飼い主さん、タカのお姉さん

皆様の励ましのおかげです。

感謝の一言につきます。

本当にありがとうございました。

コメントは何度も何度も読み返しました。

ブログをやっていて本当に良かったと思います。

ありがとうございました。                            DSCF1732.jpgカブは私達にとって、最高の家庭犬、最高の野生児、そして子供でした。                    DSCF1862.jpgどんなときもカブのことを愛おしいと思っています。

どんなときもカブからもらった幸せを忘れません。

そして、この後悔を一生忘れません。

カブ、愛しているよ。 あなたは私達の宝物だよ。             DSCF1315.jpgDSCF0485.jpgまだ見ぬわが子にカブ、どうか私達を導いてね。 

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